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富士通 ESPRIMO WH77M 電源を入れるとピーピーピーとビープ音がして起動しない

最近は一体型パソコンの持込修理ご依頼も増えて来ていますが、お電話口で「デスクトップパソコンの修理」と聞いていても、こうした一体型パソコンだった場合、画面と本体が別々の一般的なセパレート型デスクトップとは分解方法が機種によって全く別。

 

今回多治見市より富士通 ESPRIMO WH77Mの修理依頼でしたが、残念ながら基盤破損と思わしく高額修理となる為、修理断念となりました。

苦労して分解しても結果良い結果が出せなかった時こそ、何とかしてあげたい気持ちになります。

ビープ音によって故障個所を示しているのですが、たいがいこの場合はメモリ接触などが原因にも関わらず、メモリを抜き差ししても改善せず。別のメモリに差し替えても改善せず。メモリスロットを清掃しても改善せず。

内部放電を行ってもダメで、CMOS電池を抜き差ししてリセットしたらどうかも試しましたが、結果改善されず「ピーピーピー」と同じビープ音が鳴り響いていました。

以降は、備忘録も兼ねて分解手順を記載します。

 

まず本体画面部分を下にして寝かせます。

本体底面に見えるビスを全て外し、メモリスロットカバー、CPU放熱カバーも外します。

底カバーを外す為に、すき間に分解用のスティックを使用します。マイナスドライバーなど硬い工具では本体や基盤を傷つけてしまいますので、こうした分解専用の工具が便利です。

蓋が外れました。

ざっくりHDDや光学ドライブ、CPUファンなどが観られますが、肝心なCMOS電池が観られません。。。

HDDの下にも、CPUファンの下にも、CMOS電池はありませんでした。ふと頭の中で「いつでもさーがしているよ、どっかに君の姿を」と山崎まさよしさんの曲が流れてきました。

「向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに~」っという事で基盤を外したらこんなところにありました。

 

CMOS電池を外して新しいものに取り換えたりもしましたが改善しませんでした。特にこうした一体型パソコンはねじが多かったり、分解手順が様々だったりで大変です。直って欲しかった。。。