メモリ増設 · 2021/02/21

【持込修理】可児市のお客様より Dell Inspiron 15 3567 15.6型ノートパソコンのメモリ増設依頼を頂きました。

岐阜県可児市の法人様より、DELL Inspiron 15 3567 のメモリ増設を２台ご依頼を頂きました。

この機種の分解は、キートップを外す必要があります

この機種の分解は、少々難解。

一般的な15.6型ノートパソコンですと、メモリ増設用の蓋を外せばすぐに増設が可能なのですが、こちらはキートップを外し、その後で半分に分割させなければメモリ増設ができません。

まずはバッテリーを取り外して、内部放電を行ってから作業にかかります。

その後、裏面から各ビスを外していきます。

作業手順に前後はあれど、まずはビスを外して光学ドライブを引き抜きます。

光学ドライブを外した先の銀色の皿ネジは、ネジ山を潰しやすい。メーカーもののしっかりとした精密ドライバーを使いたい。

バッテリーを外した先にもビスがあります。

ひっくり返して、キートップを外します。

キーボード面の上部の爪を外していくようにして、パキパキっと外します。無理な力をかけてしまうとキーが取れてしまいますので注意です。

コネクターを外します。留め具となるラッチを上に開いて、ケーブルを外します。

はずした状態

この部分にもビスがいくつかありますので、すべて外します。

ビスが外れましたら、本体の間にピックを刺して、丁寧に分離していきます。

裏面カバーが外れますと、メモリ増設部が確認できます。

ここに指定の規格のメモリをインストールします。

今回は、CFD販売ノートPC用メモリ PC4-17000(DDR4-2133) 4GB×1枚 260pin DIMM を増設しました。コロナ禍のせいか、半導体部品の入荷に時間がかかる場合があり、仕入れが慎重になります。

併せて簡易的な清掃を行います。特にファン部はホコリが溜まりやすいですので、エアダスターと掃除機でキレイにします。

エアダスターは、基盤の中から外へ向けて吹いていきます。

吹き飛ばしたホコリを掃除機で吸います。

ほか、状況に応じてCMOS電池を交換したりもしますが、今回はこれで完了です。

本体を元に戻し、電源を入れると警告画面が出ています。

メモリが増設された為、再起動をさせて読み込ませるか、BIOS画面を起動させて再起動します。

BIOS上でメモリが認識されているか確認します。無事に増設完了です。

今回使用した道具（ご参考までに）

パソコン内部を触る際は静電気対策はしっかりと。作業時は、静電気防止手袋をしています。以前までトラスコ中山さんのものを使っていましたが、最近はサンワサプライさんのものがお気に入りです。理由は価格が安いのと、汚れにくいこと。ほかトラスコ中山さんに比べてぴっちりしないので夏場は作業が快適です。冬場はトラスコさんがいいかも。

工具に関しては、100均のドライバーはおすすめしません。ねじ山をなめてしまったり、ねじをくっつける磁力などがないので返って不便です。ぼくはベッセル社製の精密ドライバーを使用しています。もうかれこれ５年程使っていますがヘタレませんし、磁力もあってビスを拾えます。

外したビスは、小さくて紛失しやすいのでネジケースがあると安心ですよ。

大型マウスパッドは机の保護とパソコン本体の傷防止のためのマットです。作業に応じてエンニアマットと併用しています。

※センチュリー社の道具は今回使用していません。