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Dell ALIENWARE X51 R2 の内部清掃とSSD換装作業を行わせて頂きました。

当ブログではお馴染みとなりましたデル エイリアンウェア X51 R2なのですが、『全く同じ症状で困っている』とのことで持ち込み修理を行わせて頂きました。

 

症状としては「使っていると突然電源が切れてしまい、電源を入れ直しても起動しないことがほとんど。起動してもすぐに切れる」とのこと。確かにこれまでの症状と酷似しています。

 

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さっそく診断を行う為、本体を開梱していきます。

この機種は省スペースタワー本体に大型グラフィックボードを搭載させる為、電源ユニットが電源アダプターに格納されています。

 

それが原因か分かりませんが、放熱が効率的に行えず、特にCPUグリスの劣化が目立ってあるように思えます。

 

内部にたまったホコリを除去し、グリスを塗り直すことで症状が改善したケースもあれば、GPU(グラフィックボード)が破損し、取り換えなければならないケースもありました。

取り外したグラフィックボードは、前回と同じRADEON。

しかし今回はBIOS画面もOS起動の画面までも表示されていたので、グラフィックボードに損傷はなさそうです。突然の大きなファン音もなかったように感じます。

問題のCPUグリス状況を確認すべく、CPUファンを外してみたところ・・・この通り、グリスはカピカピに換装しており冷却効果などありません。CPUから発した熱もファンを通じて放熱出来ずに強制終了があったのでしょう。

っという訳で、古いグリスをふき取り、新しくグリスをぬり直して行きます。ここでは静電気対策の為、静電気防止手袋を装着し作業を行います。

 

キムワイプに染み込ませた無水エタノールで丁寧に古いグリスをふき取って行きます。

この通り、グリスをふき取るとプロセッサーの文字までもはっきりと見えるようになります。ふき取るグリスはCPU側とファン側、両方を綺麗にふき取ります。

ふき取りが終わりましたら新しくグリスをぬり直します。こうした作業は購入して5年に一回とか長期にわたるサイクルでの作業ですので、高品質で精度の高いものを使うようにしています。

こちらはCPUファンのファン部だけを取り除いた状態。

っというのも、古いグリスがCPUに協力に固着していてなかなか外れませんでした。一瞬、お客さんに「もしかして接着剤でくっつけましたか?」なんて疑心暗鬼になるくらい(笑)でしたが、じっくりと時間をかけて揺すったらバコっと外れました。

※無理に力を掛けると基盤壊しそうです。

今回は大変綺麗な状態の本体でしたので、簡易的な清掃とグリス再塗布で動作を検証。。。

 

度重なる強制終了にシステムの起動エラーがありましたが、システムの修復にて正常起動を確認。数分の起動、数時間の起動を確認しましたが一度も急にシャットダウンされることはありませんでしたし、心なしかファンの音も静かに感じました。

せっかくなのでSSD換装も行っています

無事にOS起動を確認し、すぐにでも返却可能でしたがこの作業と合わせてSSD換装も行わせて頂きました。作業は至って通常通りなんですが、HDDの状態が悪かったせいか2TBのHDDクローン作業に2時間半ほどかかりました。

SSDの部品到着に数日要しましたので、クローン前にHDDのエラースキャン、修復を行っています。約3時間くらいかかりました。本来クローン前にソースとなるHDDはスキャンしておくことがベターですね、きっと。

今回は、信頼度の高いサムスン社製1TBのSSDに換装しています。

換装はメーカー指定の専用クローンソフトを用いて実施。

取り付け用に 2.5インチ⇒3.5インチHDDベイを用意していましたが、この機種にはマッチしなかった為、本体金具に両面テープ(クッション性のあるもの)直付けを行っています。

Windowsエクスペリエンスも大幅にアップしました

Windows7に備わっているエクスペリエンスインデックスにてSSD換装前と換装後で測ってみましたところ、断然良くなっています。当然、起動もサクサクと動くようになり、お客様に喜んで頂けました。

今回使用した道具類

空気が乾燥する季節がやって参りました。分解作業には静電気対策をしっかりとしましょう。電動ドライバーは気を抜くとネジ山を潰す結果となります。十分に注意して使うか、メーカー物のドライバーを用いる方がベターです。

 

清掃道具、メンテナンス道具に関しても価格で選ぶよりも、安全性、信頼性、実際に使ってみて良いなと思えたものを使うようにしています。