2年半前にも行ったことのある、デルのモバイルワークステーション Precision M6600のハードディスクの読込が遅く、100%使用中とリソースモニターで表示されてしまったとのこと。
おそらくハードディスクの劣化が考えられた為、SSDへの換装を行わせていただきました。結果は、テキメンに速くなり使用率も10%程。この機種はとても高価なのでお買い換えよりも安価に抑えられ、お客様にも大変喜ばれました。
以下の作業は、SSDへのクローニングが完了した後の取替え作業の手順になります。
まずはバッテリーを取外し、電源ボタンを何度かおして内部の電気を放電します。エンジニアマットを敷き、静電気防止手袋とベッセルの精密プラスドライバーのみでOK。
今回も、安定のサムスン社製SSDを使用します。なんといってもコピーソフトが便利♪
バッテリーを外した所から見えるビスを左右2本外します。これで裏フタが外せるようになります。
もう片方はこちら。すぐ下にあるビスも外すことで、ハードディスクのマウント解除ができるようになりますので、このタイミングで外しておきます。
ビスを外したら、フタを矢印の方に抑えながらスライドします。こうすることで蓋が外れるようになります。
蓋が外れましたら、M3X6と記載の箇所のビスを外します。こうすることで、内臓ハードディスクが取り出せるようになります。
ネジを外したら、ハードディスクマウントの解除ラッチを下に下げます。すると、サイドからニュッと内臓ハードディスクが出てきます。
このように、2.5インチハードディスクマウントに取り付けられた状態で、外せます。マウントとハードディスクはビスでとまっていません。枠を広げてあげれば簡単に取り出せます。
ハードディスクマウントの金具を、サムスンSSDに取り換えた状態。
では、こちらのSSDを元のようにして差替えます。
差し替えが終わりましたら、M3X6の箇所のビスを留めます。マウントのビス、裏フタのビスを取付けて蓋を戻し、バッテリーを取付け、起動を確認します。
さて、起動するでしょうか?この瞬間は割とドキドキします。
取り外したハードディスクは中にデータが保存されているので、大切に保管して頂きます。
無事に起動しました!しかも格段に動作が速い!
ハードディスクランプの点滅も機敏になり、使用率も100%どころか10%程度になりました。お客様にも大変よろこばれました。
ハードディスク交換の手順を動画でお伝えします。
デル社製モバイルワークステーションのPrecision M6600のハードディスクを、
トランセンド社のSSDに換装しました。手順的に難しいものではありませんが、
あまりネットでは検索にヒットしていなかった為、ムービーにて撮影して掲載します。
メーカーサイトより転載
メーカーサイトより転載
今回使用しました工具など
分解作業には静電気は大敵です。必ず静電気防止手袋やエンジニアマットを利用しましょう。ビスも安い工具をつかっていると、割と大事な局面でネジ山をつぶしてしまったりします。個人的には、ベッセル社のものが精密で使い易いと感じました。
取り外したネジも専用ケースに入れておけば、どれがどこのネジか覚えやすいです。
SSDは好き好きもありますが、個人的にはサムスン社製がお気に入りです。クローニングソフトが便利ですし、バンドルDVDが付いていて助かります。もし、USB-SATAアダプタを接続してSSDを認識しない時がありましたら、サムスンのクローニングソフトの最新バージョンで試すと正常に認識します。