ドスパラ社製 GALLERIA|電源ユニットの交換をしました。

「中を掃除したら電源が入らなくなってしまった」とのことで、ドスパラ社製のタワーデスクトップの修理を行わせて頂きました。ゲーミングPCでしょうか、大き目の巨体にずっしり重量の本体を開梱して様子をみます。

内部には電気が滞留している可能性もありますので、必ずコンセントを抜いた後は電源ボタンを何度か押して放電させます。これを行わないと基盤内に残った電気が起因して「バチッィ」っと静電気の火花があがることも。。。静電気防止手袋もお忘れなく。

ご自身で内部清掃をされたとのことで、本体内はいくつかおかしい場所がみられました。CPUファンがぐらぐらするなぁ~と思ってみてみると。ネジがしっかり閉まっていない。ほか、CPUファンを一度外したのか、4ピンのコネクタがしっかり刺さっていない。。。しっかり見ておいてよかったです。

CPUの熱が原因で夏場にオーバーヒートして壊れてしまうケースも少なくありません。予防の意味も含めてCPUグリスを再塗布しました。(もともとの状態もよろしくなかった為)

キムワイプに無水エタノールを含ませれば、ぴっかぴかにふき取れます。

CPU側のグリスも綺麗にふき取ります。

作業に使ったのはこちら。

アイネックス社のシルバーグリスを米粒大ほどに塗布します。付けすぎもダメ、少なくてもダメ。

600Wの電源ユニットを仮接続し動作を確認。「ブオォォーン」とデスクトップが息を吹き返しました。あとは壊れた電源ユニットを取り換えて再チェック。

Windowsの正常動作を確認。お客様に状況を報告し返却となります。部品がちょうどあったので即日修理返却ができます。今回は、おそらく電気が残ったまま内部清掃をされ、電源ユニットがショートしたことが原因かと思われます。基盤がショートしていると時間も費用もかかってしまいますが、電源ユニットだけでよかったよかった。費用も3万円ほどで収まりました。

故障した電源ユニットはデルタ社製でした。冬は特に空気が乾燥して静電気が発生しやすくなります。作業を行う前に必ず放電を行いましょう。