地元、土岐津町の企業様よりデスクトップパソコンの内部清掃のご依頼をいただきました。日々、作業現場で使用するパソコン内部にはホコリでびっしり!ファンの音が煩かったり、熱風が出て動きも遅いとのこと。おそらく長らく蓄積されたホコリのせいで放熱が効率的に行かなくなったことが原因だったかと思われます。
今回は劣化してカピカピに乾いたCPUグリスの再塗布、リチウム電池の交換も予防措置として行わせて頂きました。特に仕事で使うパソコンでは、こうしたメンテナンスも欠かせません!
ビフォー:清掃前の本体内部
所々にほこりがみっしり。エアダスターで吹くとものすっごいホコリが宙に舞います。掃除機やハタキを持って、マスクをして清掃に取り掛かります。
アフター:清掃後の本体内部
光学ドライブ、ハードディスク、電源ユニット、グラフィックボード、CPUファンなど分解できるものは分解してから一斉清掃を行いました。やりすぎると返って故障の原因になりますのでできる範囲で慎重に行いました。
清掃前のCPUファン、ヒートシンク
清掃前のCPUグリス(カッピカピに乾いてます)
清掃後、無水エタノールで拭き取ったCPUグリス
劣化して乾いたCPUグリス
購入後5,6年のうちに一度もメンテしていないと、グリスが劣化してこのようにカピカピの状態になります。これではCPUから発せられた熱をファンやヒートシンクを伝って逃がすことが効率的に行えません。最悪オーバーヒート(最近のPCはCPU側で強制的にシャットダウンさせる)してしまう恐れもあります。『突然電源が切れる』原因の一つです。
無水エタノールで拭き取ったCPUグリス
無水エタノールをキムワイプに染み込ませ丁寧に古いグリスを拭き取りました。ピッカピカで綺麗です。静電気に注意!
米粒大のシリコングリスを塗って、再塗布しました。
無水エタノールで古いグリスを拭き取ります。その後、新らしいシリコングリスをCPUに米粒大塗っておきます。ネジを閉めれば均一に広がりますので安心です。
今回使用した道具
日々良く使う道具となりますが、エアダスターは「中から外」が鉄則です。掃除機で吸いながらエアーでほこりを飛ばしますのでマスクをしていつも作業しています。
精密機械ですので、静電気防止手袋もお忘れなく。
無水エタノールは大変万能なもので、パソコンや家電の汚れを取り除いたり、不要なグリスを拭き取ったり、画面の清掃などなど一つあると便利です。その際、ティッシュペーパーでは紙くずがでますので、工業製品となる拭き取り紙「キムワイプ」を用います。とても上部で汚れも拭き取りやすく、くずも出にくいです。
シリコングリスは、アイネックス社のシルバーグリスを使用しています。価格は高めですがやはり安心のグリスがベストです。