こんばんは。気温３５℃超えの日々が続く暑～い町（笑）、岐阜県土岐市にあるパソコン修理屋「パソコンサポートとき」の山田でございます。
最近は気温が高くパソコンの放熱異常で故障するトラブル事例も多いのですが、特にウィンドウズ７のパソコンでは「勝手に再起動する」「突然電源が切れる」といった症状のものも少なくありません。
熱くなりすぎて誤動作をするのであれば、内部清掃やグリスの再塗布で治るのですが、今回はウィンドウズアップデートが原因で無限に再起動を繰り返す症状があらわれていました。
デルに限らずどのメーカーでも起こる症状です。
今回持ち込み修理にこられたのはデル社のオプティプレックス3020。
ウィンドウズ７プロフェッショナル３２ビット版です。
電源を入れるとファンの音が気になりましたので、原因切り分けの為にもまずは本体を開墾してほこりなどの状況を確認しました。
本体を開けてみると、別段めだった汚れは無く、放熱に異常を来すようなホコリなどは溜まっていませんでしたが、CPUグリスがカピカピに乾いていましたので再塗布を行います。
キムワイプに無水エタノールを染み込ませて古いグリスを拭き取ります。上からグリスを塗りあ重ねるよりも一度拭き取ってしまったほうが効果も表れ安心です。
CPUファンの放熱ヒートシンクでけがをしないように気を付けて行います。
しっかりと拭き取りましょう。
無水エタノールは揮発性が高く、機器を痛めることなく使用できます。
安定の無水エタノール、キムワイプ、シリコングリス。
塗布する量は米粒大。
多すぎてもはみ出てしまうのでダメ、少なすぎても接地面積が少なくなるのでダメ。
CPUファン部にもほこりが溜まっていたので掃除しておきました。
これで治ったと思ったら、改善されず。
まあよくあることですが、今回の無限再起動はこの作業で改善されず、となるとシステムの問題か、電源ユニットの劣化か、メモリか、ＨＤＤか、、、などと頭を抱えますが、次に行いたいのはシステムの復元。
システムの復元の途中でやはり再起動がかかりましたので、一度セーフモードで起動しなおしてからシステムの復元を実行したところ何とか正常動作時の日付まで戻れました。
無限再起動の原因はWindowsアップデート後の更新プログラムでした。
色々と調べていく中でアップデート後の更新プログラムが原因だったと判明しました。以降も同じ症状が現れないようにお客様にはアップデートをさせない提案を行いました。
セキュリティ的には怖い部分もありますが、業務で使っているパソコン故、今回のように突然使えなくなってしまっては本末転倒です。Windowsアップデートの停止の仕方は以下となります。
Windows7のWindows updataの停止方法
コントロールパネルから、「windows updata」をクリックし、「設定の変更」をクリック。その後表示される画面を上記のように「更新プログラムを確認しない（推奨されません）」に切り替えてＯＫをクリックする。これで基本的にはアップデートが自動でされることはありません。。。が、なぜかまた有効になってしまうケースもある様子。念のため、次の方法でもアップデートを停止させておくとよいともいます。
windows updataのサービス自体を停止させておく。
デスクトップにある「コンピュータ」を右クリックして、「管理」をクリックします。左の項目から「サービスとアプリケーション」内にある「サービス」をクリック。一覧にある「Windows Update」を右クリックしてプロパティを表示させ、スタートアップの種類を無効にしておくことでサービス自体を無効、停止できます。この時点で、サービスの状態が開始になっていましたら、停止ボタンを押して止めておくとなおよいです。
以上。暑いまち土岐市のパソコン修理屋「パソコンサポートとき」でした。
今回使用した道具（ご参考までに）
夏場になり湿度が高くなりましたが、静電気対策はしっかりと。ほか除湿で室内を６０％以下に保っています。無水エタノールは一本あれば、パソコン本体や、キーボード、マウス、液晶画面などなど色々な汚れとりに応用できますので便利。おすすめは、キムワイプに無水エタノールを含ませてふきとると効率的。ティッシュペーパーではくずがでるので止めたほうがよいです。
作業時は、静電気防止手袋をしています。以前までトラスコ中山さんのものを使っていましたが、最近はサンワサプライさんのものがお気に入りです。理由は価格が安いのと、汚れにくいこと。ほかトラスコ中山さんに比べてぴっちりしないので夏場は作業が快適です。冬場はトラスコさんがいいかも。
工具に関しては、ようやく電動ドライバーを使うようになりました。一個一個手回しで作業をしていましたが、電動を使うとやっぱ作業が捗りますね。っといっても電気工事士が使うようなインパクトドライバーは要りません。軽くて、コンパクトである程度パワーがあるもので十分です。ちょうどUSBで充電できてZENKEさんのは良かったです。締め付けの時は慎重に行いましょう。回しすぎてパーツを割ってしまう危険性もあります。
大型マウスパッドは机の保護とパソコン本体の傷防止のためのマットです。作業に応じてエンジニアマットと併用しています。
グリスは、高密度でナノサイズの微粒子により熱伝導率のもの。汎用グリスと比較すると全負荷時に3~12℃も温度を下げます。とのこと。シリコンオイルを使用していません。特殊オイル使用により長期間硬化しません。というAmazonさんの受け売りで選びましたがこれだけで1200円もするんですよ！
LINEによる修理相談・修理受付も可能
『こんな修理できますか？』『◎月◎日に持ち込みたいのですが...』などのご相談をLINEでお気軽にご相談いただけます。24時間受付可能ですので日時曜日問わずメッセージください。（作業中など即返信はできない場合もありますので、お急ぎの場合はお電話ください）
修理相談時に、写真や動画で現状をお送りいただくことも可能ですので、大変便利ですよ。
